とと炉の立ち退き料を取り戻すまで

とある通りに面したところに、居酒屋「とと炉」がありました。「とと炉」は、静かにひとり酒を楽しむ人や、仲間と楽しく酒を酌み交わす人たちや、つまみに舌鼓を打ちながら「美味しいね」と、ささやきあうカップルなどに親しまれているお店でした。

ところがある時、お店のビルのオーナーから、立ち退きを迫られてしまいます。ようやくこの地域に馴染んできたと思っていたので、青天の霹靂のような出来事でした。このブログでは、居酒屋「とと炉」が、立ち退き料を取り戻すまでのことを綴っていきます。

正当事由

お店に訪れる法律に詳しいお客さんに立ち退きのことを相談してみると、まず「正当事由があるかどうかが知りたい」と言われました。
「正当事由」とは、立ち退きの事情や条件、契約違反の有無、お店の賃貸借契約の種類などからトータルに判断されるものなのだそうです。

仮に正当事由が認められた場合、オーナーから立ち退きを通告されてから6ヶ月から1年のうちに、賃貸借契約が終了してしまうため、立ち退きをせざるを得ないようです。

ただし、正当事由が認められなかった場合には、オーナーに対して、立ち退きの拒否や立ち退き料を請求できる権利があることも教えてもらえました。

立ち退きのよくある勘違い

立ち退きでよくある勘違いとして、書面で通知されてから6ヶ月後には賃貸借契約が自動的に終了してしまうのではないか?といういうことがあるそうです。

私も相談する前はてっきりそうなのかと思っていたのですが、実際には「書面による通知」と先程の「正当事由」の2つが揃ってはじめて立ち退きの必要が発生するとのことでした。

そんな訳で、とりあえず急いで立ち退かなくて良くなったこともあり、その日はホッとして、お客様と一緒に飲みすぎてしまった記憶があります。